振りの大きなお袖の羽子板が今年の特徴であり、他店にはないものです。
高度な技術をもちい、振りを大きくしたり立体的にすることにより、上品に、そして豪華に仕上っています。
羽子板は女の子のお守り
羽子板で突く羽根の玉、あの黒くて堅い玉は「むくろじ」という大木の種です。
この「むくろじ」は、漢字で「無患子」と書きます。「子が患わ無い」という意味です。つまり羽子板は、赤ちゃんの無病息災の意味があります。
羽子板の歴史
羽子板は室町時代より、お正月の羽根突き遊びに使ったり、新年を迎える際の贈り物に用いられてきました。またこの頃から羽子板は遊戯の羽根突き用の物と、お祝いのお飾り用の物とに分かれていました。
飾り物として用いられた羽子板は、宮中での正月の儀式で魔を払う行事である左義長を極彩色で描き、金銀箔を使用した立派な物でした。
江戸時代の後期より、この板に押絵の技法を用いて歌舞伎役者の姿を付けるようになると、羽子板は一段と華やかさを増し、一般にも広く人気を集めるようになりました。
現在の日本でも女の子の初正月に羽子板を贈り、飾る習慣があります。これは邪気を払という昔からの伝承であり、女児が健やかに美しく育つようにという意味があります。