こんにちは、人形の秀月 十七代目です。
秀月オリジナルの現代風に可愛らしいパステルな三段飾りのお雛様。

以前大変ご好評いただき、今季限定品として復活させた、間口80cmの木製三段に、パステルなお雛様と三人官女を揃えた可愛らしい段飾り。
お顔からお化粧も現代風に寄せ、五人それぞれが色違いのパステル調のお着物をお召しになっているという大変めずらしいお雛様です。
もちろん秀月オリジナルのお雛様。
お着物のラインとお顔の輪郭のラインを合わせ、特別なお化粧を施し何とも言えない若々しく涼やかな表情で僅かに微笑みで魅せる殿。

姫も同じ様に、現代風のお顔立ちにパステル調のお着物は、殿とお揃いにしながらもピンクを取り入れ優しく女の子らしく。
殿よりもさらに優しく微笑み、清楚な雰囲気で魅せる姫。
背景にチラと見える屏風は、あえて光沢を抑えた金屏風に、可愛らしい手描きの薬玉(くすだま)が
縁起良くお飾り全体の可愛らしさを増すポイントのひとつ。

三人官女も同じくパステル調のお着物で、三人それぞれが色違いのお着物を着て、殿と姫に仕える身でありながらも、お洒落を楽しむというのも現代風かもしれませんね。
やはり女性ですのでお洒落は忘れない様にと。

それでいて、殿と姫をきちんと引き立てる様に。
お顔は殿と姫と同じ様に現代風のお顔立ちですが、お着物に合わせそれぞれが異なるお化粧を施す事で、よりひな祭り本来の楽しさや明るさや華やかさ等を演出する様にと。
こちらのお飾りは、この五人が揃って初めて完成するお飾りとなります。
可愛らしさや華やかさ、全てにおいて細部に至るまでバランスが取られたお飾りとなります。

お飾り台は美しい黒塗りとし、畳を敷いて現代風ながらも伝統的な要素は忘れずに、正面には金ベースにした格子を組み合わせてあります。
写真の優しい印象を与える丸型の白木の行燈(あんどん)は、今回はピンクの燭台へと変更し、灯りを点けるとふわっと紅梅が浮き出て、柔らかく優しい明かりを灯します。
お道具類には、それぞれに可愛らしい桜の花を散りばめて。
こちらのお雛様は、お顔はもちろんの事ですが、ご覧いただく角度により表情が変わるもので、それはご覧いただく角度だけでなく、その時のお気持ちによっても表情を変えていきます。
それだけ繊細でデリケートなお飾り。
ちょっとしたバランスの崩れや隙が、お飾り全体の雰囲気を狂わせてしまいますので。
そうして完成したお飾りには、他とは全く違うお飾り自体の表情が生まれてきます。
しかし、これでもかと押しの強いお飾りには仕上げておりませんので、実際にご覧いただければと思います。
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