こんにちは、人形の秀月 十七代目です。
神奈川県横浜市のS様より、お雛様の髪の毛の修理と雪洞の修理を承りました。

古いお雛様ですが、髪の毛がボサボサになってしまったとの事で。
この子も昔らしい趣のあるお顔で良いですね。
正面から見ると右側が乱れていますが、後ろを見ると・・・

この様にかなり乱れてしまっており、こうなってしまうとお客様自身では収拾がつかなくなり、下手にいじってしまうと余計に酷くなってしまいますので、絶対にいじらない様にして下さい。
さらに雪洞の修理はというと・・・

根元から折れてしまっております。
なかなか厳しい所の折れですが昔のお雛様ですので金具がついており、電気コードも付いております。
こうした場合には、この電気コードの力が加わってきますので、普通に接着といってもなかなか接着できない場所にもなりますので。
先ずは髪の毛からで、紐類を全て解き結い直しです。
昔のお雛様ですので、無理に櫛を通したりするとプチプチ切れてしまいますので、テンションを掛けながら緩めながらの職人技が必要となります。
こうした事が出来ないお店が多いので修理=交換を勧めるところも多い様ですが、確かに修理だと簡単で安く済む場合もありますが、そうではないんですね。
秀月で修理をご希望のお客様は、この子のお顔に愛着があるので交換ではなく修理をされたいのですから。
ましてや、お顔だけ現代風に新品で綺麗になると、逆に強烈な違和感が生まれ全く合いませんので。
という事で、お時間は大変掛かりますが一生懸命修理させていただいております。
そして修繕が完了したお顔がこちら。

全体も整えて綺麗になり、顔も晴れやかになりましたね。
優しい筆使いで、古風なとても良いお顔です。
こうした頬がふっくらとしたお顔は、いかにも「幸多きお顔」という感じもして良いですね。

昔のお顔なのに、綺麗可愛いと感じられるのも良いお顔の証拠です。
次に雪洞の折れですが・・・

この様に綺麗に修繕されました。
現在ではボタン電池が多く、電球もLEDが主流ですのでどちらかというと少し硬い光になってしまいますが、こうした昔の雪洞は電球ですので柔らかい光でボワッと光る様な感じで雰囲気があります。
飾り金具も現在では無い物が多く、あってもそれなりに高価になってきてしまいますので。

ただ、場所が場所なだけに再び折れてしまう可能背がある事もお客様にお伝えし、納めさせていただきました。
こうした雪洞にしても、現在では随分と変わってしまいましたので、なかなか新品では手に入らなくもなってきております。
ですので、お持ちであれば大事にしていただきたいと思います。
特に昔の雪洞で、ホヤの中で色とりどりのセロファンがゆっくりと回転する物ですが、あれは電球の熱でゆっくりと回転する物ですので、LED化されつつある現代ではLEDは熱を発しませんので回転せず、製造もされておりませんので貴重です。
ただ、電球ですと電球自体が手に入りづらくなってしまっておりますので、大事になさっていただきたいと思います。
こうして無事に修繕も完了し、無事に納めさせていただきました。
S様この度は、誠にありがとうございました。
また何かございましたらお気軽にお問い合わせくださいね。
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本日も多くのご来店ご成約、誠にありがとうございました。
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