新作の展示会に向けて製作中 飾り金具も職人技

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新作展示会に向け
製作に追われている日々。
もちろん
創りながらも
打ち合わせなどの仕事もるので
あれやこれやとバタバタしている毎日です。
創っては創り直し
創ってはみたものの
イメージと違うので止めたりと。
これの
繰り返しですね。
姿形があるものですので
机上のイメージだけでは完成しませんので。
イメージだけなら
まだ簡単なのですが
それを形にするという事は難しいものです。
何百種類という
部品等を把握した上で
さらに加工の仕方(創り方)は別ですので
父を含めベテランの方々に教わりながら。。。
未だに
「ちょっと教えて!」
という事は日常茶飯事ですので。
パソコン等も普及し
便利になった世の中ですが
百戦錬磨の職人の手技には敵いませんから。
よく
何か聞けば
「ググれば分かるよ」
と言う人もいますが・・・
そういう人ほど
ただ知っているだけで
理解し自分のものにしている人は少ないですね。
その事を理解し
自分の言葉で説明できる人と
そうでない人の差には雲泥の差がありますから。
さて
写真は
ある部分に使用する飾り金具。
この
飾り金具ひとつでも
それぞれの違いがありまして。
分かり易く言うと
全体に艶のあるものと
写真の様に艶消しの部分と
艶のある部分とで仕上げたものなど。
これは
艶消しの上に
部分的に磨きを入れ
光沢を出していきます。
と書いてしまえば
簡単な様に聞こえますが
これだけでも金具屋さん・鍍金屋さん・磨き屋さん
といった熟練の職人の方々のおかげで完成している訳でして。
こうした
金具一つにしても
裏方に徹している
熟練の職人さんがいらっしゃるお蔭で
私たちの仕事も助けられている訳です。
ちょっと
分かりづらいですが
上が磨きが入ったもので
下が磨きを入れず光沢のみで仕上げたもの。

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磨きを入れた方が
より立体感も出ていて
より上品な高級感が出ています。
もちろん
金も違いますので。
こうして
オリジナルの金具を含め
そうした金具を使用しながら
ひとつのひとつ創り上げていく訳です。
ちなみに
写真の金具を使用したものは
既にご注文いただいている特注品に使用するもの。
今は未だ
ご紹介できませんので
後日のご紹介とさせていただきます。
この様に
職人同士の繋がりがあるので
特注品やオリジナルの製品も製作可能になる訳です。
こういった
部品一つにしても
裏方で腕を振るってくださる
職人さんの存在があって成し得る事ですので。
それ故に
そうした事を知り
創っているところと
知らずに売るだけのところでは
必然的に扱うものものアフターケアも異なってくる訳です。
さて
展示会に向け
黙々とラストスパート。。。
日本が世界に誇る
mede in Japan
japanese craftsman
十六代目 人形の秀月/一心

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