こんにちは、人形の秀月 十七代目です。
室内飾り鯉のぼり 両立幟のご案内です。

高さ:約40cm
こちら、両立幟といって読んで字の如く、お飾りの両脇に置いて飾る鯉のぼりです。
昔はもっと大きくて、男の子の三段飾り両脇に置き、鯉が滝登りをしているかの様な、リアルな鯉が両立幟としてお飾りされていました。
こちらは2018年に撮影させていただいた当店のお客様『袋井市のS様は平安住一水の高級鎧飾りと特注の鯉のぼり 水墨画 鐵心お飾り』の写真です。

間口105cmの木製黒塗り遠山山水の畳付き三段飾りの鎧飾りで、鎧は最高級の京甲冑 平安住一水の作品です。
こちらの写真の三段目に、立派な両立幟がお飾りされていますね。
昔はこれくらい大きく、立派でした、
ちなみに、この三段目の三方粽揃(さんぽうちまきぞろい)といって、瓶子(へいし)に菖蒲の花をさし、粽(ちまき)と一緒に三方にのせたもので、現在では珍しくこれほどに大きなもので(写真の三方は山中塗り)、ほとんど手に入らなくなってしまいましたので、現在お持ちであれば大切になさってください。
『豆知識』
●柏餅(かしわもち):五月節句の供え物で、柏の葉に包んだ菓子で、古代、食物が柏の葉に盛られたなごりを示します。関東では1葉で包み、関西では2葉で包み、柏は新しい葉が成長してから古い葉が落ちるため、めでたい植物とされました。
●粽(ちまき):茅(ちがや)や笹などに巻いた餅で、古くから五月の節句の供え物とされ、粽とは芽巻(ちまき)の意で、糯米(もちごめ)または米粉にて作った餅を菰(まこも)、笹、茅(ちがや)などで巻き包んだもの。
二段目の三品揃(さんぴんぞろい)ですが、これは向かって左から軍扇(ぐんせん)、陣太鼓(じんだいこ)、陣笠(じんがさ)となり、現在ではこれほど大きく(写真の陣太鼓には金箔が貼られています)立派な三品揃は手に入りませんので、こちらもお持ちであれば貴重です。
という事で、今回の両立幟は現代風にコンパクト化されたものですが、もちろん職人による手作りの逸品です。

鯉のぼりは、昔の木綿の鯉のぼりを彷彿させる様な素朴な風合いの布製で、見ているだけでも気持ちが和みますね。
矢車は、こちらも読んで字の如く矢を使用した車で矢車で、これも一本一本手作りで細い木の棒を割ってその間に矢羽根をさしこみ、上を二色の紐で結んで8本の矢を均等に結びつなげていくという、気の遠くなるような作業です。

全て矢羽根の色が異なるという、小さくとも本格的な作りで、これは実際に私が『愛知県名古屋市中川区、A様の45年前の兜飾りの修理とリメイク 両立幟』で修繕させていただきましたので、微妙な力加減と難しさがとてもよく分かります。

その記事をご覧いただいた、東京都練馬区のK様が大変感激し「当時の思い出の品がまた使える様になる」と大変喜ばれ『東京都練馬区のK様より約40年前の両立幟の矢車の修理』で修繕させていただきました。

実際に修繕を承った私が言うので間違いありませんが、当時のものをお持ちであれば貴重です。
そして、この度の両立幟の吹流しは昔ながらの五色の吹流しで、素材は縮緬を使用しておりますので、これがまたとても良い風合いでお飾りを引き立てます。

この五色も、現代風の色ではなく昔ながらの色を使用しているのもポイントですね。
現代風の色ですとパリッとし過ぎて、良い風合いが出ませんので。
こうして、ひとつひとつ職人の手で作られている両立幟ですが、実際にお人形や兜・鎧とお飾りするとこの様に・・・




神奈川県多摩区のY様は秀月オリジナルの子供大将 天児(あまかつ)

浜松市東区のK様は秀月オリジナルの兜飾り 徳川家康公 収納箱飾り

東京都調布市のI様はお洒落な高級兜飾りと両立幟とオリジナル名前旗飾



袋井市のT様は秀月オリジナルの着用兜 伊達政宗公 収納箱飾りセット
と、ほんの一例ですが皆さん一緒に選ばれていきます。
格好良くビシッとお飾りされるのももちろん良いですが、こうして初節句のお祝いとして、おめでたくお飾りをアレンジしお祝いされるのも尚よろしいかと思います。
その際には現代の玩具の様なアイテムではなく、やはり昔からあるこの度の様な『両立幟』等の方が間違いなくお飾りに合いますし、きちんと意味もありますので。
そして、職人の手作りによる温もりや優しさに敵うものはありませんから。
こうして見ると、袋井市のS様の平安住一水の鎧かざりでもお分かりいただける様に、昔のお飾りは皆さん賑やかで、それでいてそれぞれにきちんと意味がありましたので、お祝いの気持ちが伝わってきますね。
現代のシンメトリーの整ったお飾りもとても綺麗ですが、昔からのお飾りは、身近にあるもので創意工夫され、作りに手間を掛けて大切に制作されたものですので、どこか温かみもあり風流で見ているだけでも楽しいものです。
時代は変われど、お子様、お孫様を想う気持ちは変わりませんので、無理やり流行や近代化せずとも昔ながらの伝統的な作りやデザイン、色や色使いには意味があり、それに合ったお飾りの仕方でお祝いする事は、日本人のとして心に響き、どこかホッとする様で和やかに、皆さんの気持ちが込められたお飾りとなって初節句のお祝いとしてお喜びいただけることと思います。
十七代目 人形の秀月の古式ゆかしい五月人形。
両立幟につきましては、こちらからもお気軽にお問い合わせください。
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