埼玉県さいたま市のY様は男雛の裾と石帯の修理

こんにちは、人形の秀月 十七代目です。

埼玉県さいたま市のY様より、男雛の裾と石帯の修理を承りました。

Y様は、ホームページをご覧いただきお問い合わせをいただきましたが、26年前のお雛様で当時の三段飾りから親王飾りにし、それに合わせお人形を綺麗にされたいとの事で。

26年前とはいえ、綺麗なお顔と豪華なお着物ですね。

大きさも大きく当時も高価だったと思いますが、現在ではこうした反物は出来ないので貴重なお雛様です。

その男雛の裾にはシミと、石帯には皮部分にカビがでてしまっています。

理由は様々ですが、どちらもカビですので放っておくと広がってしまう可能性があります。

良い品ほど良い材料を使用しますので、どうしてもカビやシミに対してデリケートになってしまいますので、しまう時にもそれなりにしていただく必要はありますが、どうしてもこの裾や石帯はカビやシミが発生しやすい部分ですね。

Y様はきちんとしまわれていた様で、お着物や衿、袴等にはシミやカビもありませんでした。

さっそくお送りいただき、修理といっても同じ裂等はありませんので、似たような雰囲気の物に交換となります。

実際に裾を取り外してみると、この様にシミがびっしりです。

石帯も全体的にカビがびっしりで、これも同じ物がありませんので似たような雰囲気の物へ交換となりますので。

こうした物は、簡単に交換できると思われがちですが、そもそもお着物の着せ付け方や取り付け方も作家やメーカーにより異なりますので、実際にやってみないとどれくらい手間が掛かるか分からない部分です。

そして、同じ昔の裂の物はまずありませんので、大きさ等も含めお任せいただき、似たような雰囲気のものに交換してく訳です。

昔のお雛様は現在よりもはるかに大きく立派ですので、部品一つをとっても困難になってくる訳です。

なので売るだけの店ですと、詳しい事は分からず手間ばかり掛かるので、上手に適当な事を言われ断られる事が多い様です。

まして、それが某国製だったりすると・・・

こうしたところにも価格の差が表れている訳です。

そして、無事に交換作業も終わり完成したのがこちら。

柄は変わってしまいますが、逆に品が出ましたね。

石帯もこの様に石が白くなりましたが、こちらも品が出ましたね。

また裾の裏側も紫の裂で仕立ててありますので、見えない部分ではありますが上品な仕上がりとなっております。

ちょうどこの紫が表面の白い裂の縁に出ますので、より上品に映える訳です。

それにしても、豪華なお着物ですね。

今、こうした裂を使用するとなると・・・恐ろしい金額になってしまいそうです。

お金を出して出来れば良いですが、お金を出しても出来ないというものもありますので。

もちろん手描きですので、全て均等にという訳ではありませんが、これが手作りの良さで、機械ではできない自然の風合いですね。

良いお人形を選ぶとなると、惑わされない為にもお客様自身もそうした事を知っておく必要もありますので、ご来店時にお気軽にご質問していただければと思います。

Y様この度は、誠にありがとうございました。

顔紙も綺麗に巻き直しておきましたので、今後はその様に巻いて保管なさって下さい。

どうぞこれからも末長くお飾りくださいね。

現在、修理・リメイクのお問い合わせ等が非常に多く、全て職人がひとつひとつ丁寧に手作業で行っておりますので、お時間をいただいております。

私自身、とあるお客様の一か所の修理が大変難しく難航し、約一ヶ月その一か所に掛かりきりになっている程ですので。

他人が制作したものほど修理は難しく手間が掛かり、効率は悪いかもしれませんがきちんとお直しさせいただきます。

全てが修理・リメイク可能とはいきませんが、雛人形・五月人形の修理・リメイクにつきましてはこちらよりお気軽にお問い合わせ下さい。

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人形師・甲冑師 十七代目 人形の秀月

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