五月人形はいつ買う?製造元が教える最適な時期

こんにちは、人形の秀月 十七代目です。

お客様からのお問合せが多い五月人形はいつ買う?製造元が教える最適な時期につきまして。

美しいキモノ2009年 秋号掲載 

上杉謙信公の稚児着用鎧

お客様の中で、「五月人形はまだですか?」とご来店されるお客様がいらっしゃいます。

既に販売しているところもある様ですが、製造元でもある弊社が現在制作中という事からもお分かりいただけるかと思いますが、まだまだこれからです。

秀月オリジナル

子供大将 天児(あまかつ)

お買い求めの最適な時期は2月中旬頃からです

昔からの業界の流れで、11月~2月上旬はお雛様、2月中旬から五月人形となるのが常です。

弊社も含め、各製造元はその時期に合わせ制作し順次発送していきますので。

五月人形の場合は、雛人形に比べ部品や制作工程もはるかに多く、一部の安価な物を除き日本の職人が手仕事で制作しますので時間も手間も掛かります。

秀月オリジナル

伊達政宗公之鎧

春に新作の見本市が開催され、夏場から秋に新作の部品等の制作の為に材料を発注し、制作し鍍金をかけ先ず部品を完成させ、五月人形ですと威(おどし)という上の秀月オリジナルの子供大将『天児(あまかつ)』ですと朱色の糸の部分を編む(威)という作業もあり、その糸の色選びや組み合わせ、無い場合は染めから始まりと膨大な手間と時間を要しますので。

ちなみに秀月の鎧は、約5000工程におよぶ作業を経て、はじめて完成されます。

国宝 赤糸威 鎌倉時代 

春日大社蔵模写 

竹虎之大鎧

それぞれ専門の熟練した職人が、一点一画に心をきざみ込む作業が続き、納得がゆくまで、何度となくやり直されますので、この必要な手間は省く事はできません。

これは、兜も子供大将も同じです。

一部、玩具の様な扱い・販売をしいるところもありますが、玩具とは「もてあそぶもの」という意味で、五月人形を「もてあそぶ」ことはまずありませんし、どちらかと言えば、祝い、祈る対象ですから、そうした玩具の部類とは一線をおくべきです。

奉納鎧 

本小札 白糸威 色々妻取

もちろんそれらは雛人形人にも共通して言えることで、昨今では安く安くと本来の手間を省き質を落とし、見てくれだけの物も多くなってしまい、某国で製造されているものも少なくはありません。

これを見分けるとなると一般の方では難しく、パッと見では金具といった金属類もキラキラとしていて派手に見えているかもしれませんし、鍍金やアルマイトでなく塗装かもしれませんから。

全国新作節句コンクール 内閣総理大臣特別賞受賞

前田育徳会所蔵 前田利家所用伊豫胴丸

前田利家公之鎧

そうした類のもので仮に某国で作られている場合、どの様な薬品等が使われているか分かりませんし、どの様な人がどの様な環境で作っているかも分かりません。

だから安価というとそれまでですが、それが良い悪いというよりも、安全性の問題です。

こうしたところも日本製との大きな違いですね。

日本製となると若干割高になると思われるかもしれませんが、品質と安心を選ぶと思っていただければ割高感はありませんし、逆に某国製のものが同じ金額もしくは割引や値引き等で割安感を出しているとすれば、その定価・メーカー希望小売価格が、もともとが高く設定されているのがほとんどですから。

そもそも某国製の物が、同じ土俵(金額帯)に並ぶことの方が不思議です。

三ツ鍬形之兜

のぞみ

「定価は30万円ですが、今なら3割引~4割引きですよ」等の言葉巧みなセールストークは当店ではありませんし、販売したこともない定価の表記は、お客様にとっても誤解を生みやすいものですから。

当店は二重価格表記で『割安感』を煽ったりしませんし、決して派手さはありませんが、代々買っていただくというよりも『お選びいただく』というスタンでご案内させていただいております。

徳川家康公之兜
大黒頭巾形鉢(関ヶ原の合戦で家康公が被った兜)

不正確な比較対象価格を表示することにより消費者に販売価格が安いと誤認させるような表示は、景品表示法で禁止されている「不当表示」に該当し、違法とされるおそれがあります。

また、実際に過去に一度も販売したことがない価格を「通常販売価格〇〇円」と表示したり、事実に反して消費者に販売価格が安いとの誤認を与えるような表示も、「不当表示」に該当するおそれがあります。

徳川家康公之兜
大黒頭巾形鉢(関ヶ原の合戦で家康公が被った兜)

十七代目 人形の秀月と業界大手の兜・甲冑製作所の忠保(大越忠製作所)とは親戚同士で、お互い人形師・甲冑師として共通部品を使用しながら、一緒に切磋琢磨しております。

なかでも忠保の鎧・兜・甲冑は全てPL法を順守の上、PL保険の対象商品となる事も職人として静かな自信の表れです。

そうした事からも、「作者は誰なのか」という事も他店でお買い求めいただく際には確認をされた方が良いですね。

かならず作札というものが付き、そこに○○作もしくは屋号が書かれており、それが責任と品質の証でもありますので。

秀月オリジナル

初陣馬乗り

某国製と違い、やはり「日本製」はそれなりの価格がしますので、購入されるなら専門的知識があり、信頼のできる店からが安心です。

また、色等にしても流行に捕らわれ過ぎると、お子さんが大きくなられた時には既に流行が去り、お飾りするのにも抵抗があったりもしてしまいます。

現在では雑誌等の様々なところで「流行の~」と掲載されている事がありますが、その人が後々の責任を取ってくれる訳でもありませんし、間違いなく流行れば廃れてしまいますし、売り手の戦略という事もありますから。

色にしても創りにしても昔からあるものは流行に左右されず、それぞれに意味がありますから、お子様の為にとお選びいただく事をおすすめいたします。

秀月オリジナル

着用兜 収納箱飾り

伊達政宗公之兜

よくある「洋間~」「北欧調~」というセールストークもありますが、きちんとバランスが取れしっかりとした美しいお飾りであれば洋間・日本間に関係なくお飾りできますし、白木を多用した台や屏風等であれば、日焼けして変色をしそれが良い「あじ」になれば別ですが、昔からの老舗専門店であればそれを知っているので白木の物はあまり使用しません。

そして白木より、やはり塗りの方が手が掛けてある分、本体を引き立て美しく映えますから。

徳川家康公之兜

こうした事からも「どの兜・鎧・甲冑・子供大将を選ぶか?」よりも「どのお店から購入するか」の方が大切です。

お子様の嬉しい初節句のお品なだけに後悔しない為にも、信頼のできるお店から購入していただきたいと思います。

ちなみに真面目なお店は、値札に「定価」を表示いたしません。

「なぜ表示をしないのか?」

それは、その高い定価が「実売価格」から大きくかけ離れすぎていて、お客様にとって何の役にも立たないからです。

良心的な店は、お客様を惑わせるような事はしません。

国宝 赤糸威 鎌倉時代 

春日大社蔵模写 

竹虎之大鎧

雛人形も含め五月人形の購入をお考えの方は、定価からの大幅な割引に惑わされないでいただきたいと思います。

商品をゴリ押ししたり、購入を焦らせる店は論外で、高価な商品ですから親身になって相談にのってくれるお店をおすすめいたします。

雛人形も五月人形も私たちの感覚としては、神具や仏具に近いように思います。

秀月オリジナル

着用兜 収納箱飾り

徳川家康公之兜

※玩具とは「もてあそぶもの」という意味です。雛人形・五月人形をもてあそぶことは、まずありませんし、どちらかと言えば、祝い、祈る対象です。

「可愛い」と「稚拙」はまったく違うものです。お雛さま・五月人形の役目・務めはお子様を生涯にわたって見守り、桃の節句や端午の節句に飾られることですので、大人になっても鑑賞に堪えうるものでなければなりません。

そうしたお雛さま・鎧・兜・甲冑・子供大将・市松人形であれば、70歳80歳になってもお飾りすることができますから。

秀月オリジナル

徳川家康公之鎧

五月人形のお買い求めの最適な時期は2月中旬頃からです

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十七代目 人形の秀月は皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

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