雛人形の飾り方

 標準的な段飾り(七段飾り)の一例

※セットによって、付属品が異なる場合もありますので、詳細はお店でご相談下さい。

一段目親王様(お内裏様、お雛様)、金屏風、雪洞、御神酒三宝
二段目三人官女(加之銚子:くわえのちょうし、三宝:さんぽう、長柄銚子:ながえのちょうし)、高坏
三段目五人囃子(太鼓:たいこ、大皮:おおかわ、小皮:こかわ、笛:ふえ、謡:うたい)
四段目隋臣(右大臣<若人>、左大臣<老人>)、膳、菱台
五段目桜、橘(親王様から向かって<左近の桜、右近の橘>)、仕丁(立傘<長柄>、菱台、台傘<平>)
六段目嫁入り道具(葛籠、挟箱、長持、鏡台、針箱、火鉢、台子/お茶道具)
七段目嫁入り道具(駕籠、重箱、御所車)

 古いお雛様を飾るとき

お雛様は、本来、持ち主が健在な限り、毎年ひな祭りに飾りつけ、災厄除けをしてもらうものです。
ご家族におばあさま、お母さま、赤ちゃんと女性がいる場合は、赤ちゃんのお雛様を中心に、すべての女性のお雛様を一緒に飾ります。

 飾るときの方向や場所

一般的には、南向きまたは、東向きに飾るのがよいとされています。
しかし、お雛様は、それ自身が災厄除けのシンボルで、赤ちゃんのお守りですから、お住まいの環境や、雛人形を大きさなどに合わせて飾りましょう。
また、お雛様の衣裳や道具は繊細な素材を使用していますので、いつまでも綺麗に飾るためには、直射日光にのあたらない場所を選んで飾りましょう。

 親王様(男雛女雛)の位置

雛人形は関東と関西では、お内裏様とお雛様の位置が違います。関西では「天子南面して東に座す」という、古来よりの朝廷の儀式に習い、紫宸殿を背にして左が上位とする飾り方をしているので、雛壇を背にして左側(向かって右)にお内裏様を飾ります。

これに対し、関東では、昭和天皇御即位の礼の際、右に男性が立つ西洋式スタイルを取り入れたことから、以来、雛壇を背にして右側(向かって左)にお内裏様を飾るようになったとする説があります。

また、東日本でお雛様が上位である左に置かれるのは、徳川家康の孫である「興子内親王」が後に即位し明星天皇となってから、古事に習い江戸では上位の左に女雛を置くようになったという説もあります。