こんにちは、人形の秀月 十七代目です。
浜松市天竜区のS様より、矢車セットをお選びいただきました。

S様は現在お持ちの鯉のぼりを揚げられる様で、矢車セットのみを選ばれました。
皆さんポールは丈夫な物をお持ちで、どうしても矢車は経年劣化等で壊れてしまうんですね。
ある意味消耗品になってしまうのですが、こればかりはどうしても。。。
この場合、どちらのメーカーのポールをお持ちであるかというのも重要になってきます。
先ず、秀月取り扱いの全ての矢車の筒の内径は50mmとなっております。
(ポールの先端が39mmの場合、ポールに付属の隙間止めを使用します)
この内径に入る太さと、矢車を固定する為の穴が開いておりますので、そのボルトを通す穴がポール側に空いていなければなりません。
こうした事がカチッと合うのは、やはり同一メーカーになります。
もちろん、そうでなくても取り付けは可能ですが、ちょっとした工夫が必要となります。

あと、鯉の大きさによって矢羽根の直径も変わってきますので、できれば綺麗に揚げる為にも揃えていただきたいですね。
上記は、弊社で取り扱いの鯉のぼりに合わせた矢車セットの表で、各種セットによっても変わってきますのでご参考までに。
そうした中でS様は、矢車の直径60cmの5m鯉用の『ロイヤルⅡ矢車セット』を選ばれていきました。
5mの鯉というと、標準的に10mのポールを使用しますので、きっと立派な鯉のぼりでしょう。
現在では、新規で5mの鯉というと滅多にお目にかかる事がありませんので。
先日も、とあるお客様の元へ伺ったのですが、確かにポールを立てたりと大変かもしれませんが、笑顔なんです。
お祖父ちゃんを筆頭に、ご主人が手伝って、お子様達は揚がるのを楽しみにし、奥様は飲み物などを用意して応援していました。
お子様にとっては、初めて見るお祖父ちゃん・お父さんの力仕事をする姿として、記憶の片隅に残るんです。
格好いいですよね。
そうして家族の絆が深まり、ご近所さん達も手伝ったりして皆さんでお祝いしていただける様にもなります。
これも鯉のぼりを揚げる意義のひとつですね。
そしてその子が大きくなった時に「あの時は大変だっただよ」と笑い話しになり、お子さんが生まれたら同じ様にされる訳です。
忘れつつある、日本の古き良き伝統ですね。
S様この度は、矢車セットをお選びいただき誠にありがとうございました。
是非とも豪快に鯉のぼりを揚げて初節句をお祝いくださいね。
秀月では、鯉のぼりの各種部品の取り扱いもございますので、お気軽にお問い合わせください。
十七代目 人形の秀月は皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
伝えたい日本の心 美しい伝統
人形師 甲冑師 十七代目 人形の秀月