こんにちは、人形の秀月 十七代目です。
磐田市のY様より、秀月オリジナル着用兜 伊達政宗公 収納箱飾りをお選びいただきました。

お飾りの大きさは間口64cm 奥行44cm 高さ83cmと、一般的な着用兜の収納飾りよりも若干大きめになっており、直に床に置いてお飾りすると丁度よく映える様になっております。
一般的な着用兜の収納飾りが間口55cm~60cm程ですので、両端が5cm程大きいだけですから、それほど違いはありません。
それには訳があり、こちらの伊達政宗の着用兜も当工房にて私が制作しており、数量限定にてご案内させていただいている訳ですが、こちらの着用兜は一般的な着用兜が23号~25号という中で、より大きく30号という大きな兜鉢を使用しております。
これが製造元の強みでもあるのですが、同じ金額帯で両端5cm程度の違いでしたら、より大きく立派に映えて完成度の高い方が良いと思うのですがいかがでしょう?
収納箱は両端5cm程度ですが、兜に至っては1.5倍ほど大きく立派になりますので。
ブロンズ色を基調とし、渋くまとめた伊達政宗公の着用兜。

こちらの伊達政宗公の着用兜は、渋さを求める方にご好評いただく兜ですが、Y様も「これ渋くてカッコイイよね」とお選びくださいました。
渋くブロンズ小札に黒糸縅で、裾金具や覆輪もブロンズ色に徹底し、目庇(まびさし)や吹返しも黒レザーで、それらを留めるピンもブロンズ色です。
吹返しの梅鉢の御家紋ですが、これはやはりその家を代表する紋ですので、鋳物で美しい純金鍍金を施し誇らしく。
忍緒は両側で結ぶ無双結びとし、これまで黒くしてしまうと真っ黒になってしまいますので、昔からの定番色の錆朱(さびしゅ)とし、
全体のバランスをとってあります。
袱紗(ふくさ)は、昔から最も高貴な色とされる紫(古代紫)を使用し、シンプルで上品に。
伊達政宗公の象徴ともいえる三日月の前立てですが、金色にも変更可能ですがY様はブロンズ色に。
背景となる屏風は、縁起の良い手描きの昇龍を配し、黒のシルキー素材が、よりマッドな感じで渋さを増す様にと。

言われなければ分からないかもしれませんが、手描きなんです。

それも左右の龍が色違いで。
龍神様として縁起良く、守り神ともなります。
お飾り台兼収納箱は、黒地にシルバーを散りばめ、ガチッとした硬質感と重量感を出してあります。
それぞれのバランスを取りながら、渋くまとめつつも格好良く縁起良く。
『伊達男(だておとこ)』の言葉通り仕上げたお飾りです。
やはり兜は大きい方が迫力がありますね。
そしてネットが普及した現代では、どこででも簡単に手に入るものより、そこでしか手に入らない価値というものがあります。
弊社では、これはという物をオンラインストアで販売しないのは、その価値を保つ為の意味もあり、良い品こそ実際にご覧いただきお選びいただきたいので。
何でもそうですが、本当に良い物というのは、ネット等でそうやすやすと表に出したり、誰でも簡単にご覧いただける様にはしないもので、ショールームに足を運んでいただいたからこそ、そのものに出会え価値が分かるというものですから。
Y様この度は、秀月オリジナル着用兜 伊達政宗公 収納箱飾りをお選びいただき誠にありがとうございました。
可愛いお子様もきっと『伊達男』の様に、立派な子に育ちますこと間違いありません。
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