秀月オリジナル 30号 着用兜制作中 徳川家康 伊達政宗

こんにちは、人形の秀月 十七代目です。

工房では私が黙々と徳川家康公や伊達政宗公や上杉謙信公の着用兜等を黙々と制作しております。

言うと皆さん驚かれますが、製造元ですので二階の工房で私が難しい顔をして製造しておりますので。

全てが手仕事ですので時間と手間が掛かりますが、その分他所には無い上質な着用兜が完成します。

ただ、全てが手仕事な為に数が出来ませんので、毎年数量限定でご案内させていただいております。

写真は、毎年ご好評いただいている秀月オリジナルの30号着用兜 徳川家康公の制作風景。

その兜に実際に使用する兜鉢ですが、十八間の鉄片を一枚一枚丁寧に矧ぎ合せ、周りに小さな穴を幾つも開け、私どもは星と呼ぶ金の金具を植えて造り上げられる本格的な矧ぎ合せ鉢。

鉄片といっても、もちろんお節句飾り様に軽量化されていますので、お子さんが被っても大丈夫ですのでご安心ください。

ちなみに着用兜という名前だけが独り歩きしておりますが、実際には号数でいうと23号・25号・30号という兜鉢の大きさがあり、弊社は製造元で型がありますので、30号という一番大きくどっしりとした兜鉢を使用し制作する事ができるので30号の着用兜を制作し、お客様より大変喜ばれております。

他所では、全てプラスチック製の兜鉢やプラスチック製で楕円形の兜鉢がほとんどで、大きさは23号や25号という大きさになるのですが、これはその兜を量産しているメーカーが何処も殆ど同じで、そこが23号や25号という型しか持っていないので、どの店を見ても同じ大きさになり、ピカピカな装飾で差をつけてある様ですが・・・

仕入れ先が殆ど同じな為、右を見ても左を見ても同じ様な兜ばかりになってしまう訳です。

写真は向かって左が23号、右が秀月で使用する30号の兜鉢となり、兜鉢だけでこれだけの違いがありますので、完成品はもっと差が出てきます。

量販店を含め、一般的には左側の23号もしくは25号の兜で、弊社は30号ですので数字だけでも明らかな違いが出てしまうので、「着用兜」という名前でひとくくりになってしまっている訳です。

そうした事もあり、現在では差が分かりづらい様になってしまっていますが、お立ち寄りになったお店で「これ、何号の着用兜で誰が作ったのすが?」と質問されてみるのも良いでしょう。

着用兜は一般的に殆どが間口50cm~66cm程の収納箱の上に飾られており、弊社は製造元でいわゆる製造直売ですので、金額的にも高価になることなく、同じ金額帯でより兜本体が大きく高品質で見栄えのするお飾りとなる訳です。

そうすると「製造元より安いって・・・」という疑問が出るのですが、そこはお客様のご想像におまかせいたします。

写真は、同じ30号の矧ぎ合せの兜鉢の色違いですが、昔ながらの伝統工具で機械は使いませんので、ひとつ穴を開けるだけでもこの様に抱え込んで瞬発力で穴を開けていきます。

この道具もきちんと手入れされていないと綺麗な穴が開かないどころか、余分な力が必要となりますので常に手入れが必要で、これもモノづくりの基本中の基本ですね。

こうして当店は、私が工房で黙々と制作しますので、30号という大きな丸い兜鉢を使用しておりますので、一般的に多くご覧になる着用兜よりもひとまわり以上大きくなり見栄えもし、作りも鉄片の矧ぎ合せ鉢のものは、より本格的で高級感も増し見栄えも良くなる様にと仕上げておりますので。

少し話しは戻り、写真はは忍緒(しのびお)と言って、簡単に言えば兜を被った時に顎の所で締める紐。

兜の種類により結び方や色や太さを変え、兜とのトータルコーディネートでバランスを取りますが、その中でも一番ご好評いただくのは、写真の様な赤色や紺色や黒色やサビ朱いった単色系のものが好まれますね。

中でも赤は、魔除けの意味もありますので、大変好まれます。

最近では昔ながらのサビ朱という色も好まれ、お飾りした時にとても綺麗に上品に映えますので。

これは、兜の下に敷く袱紗(ふくさ)の色とも関係してきて、私は昔から最も高貴な色とされる紫(古代紫)を使用するのですが、最近では過剰な装飾が施されたものが多い様に感じますが良質なお飾りほどシンプルです。

こちらは眉庇(まびさし)と呼ばれるもので、野球帽にたとえると庇(ひさし)部分。

こちらも工房で私が作っており、レザーや小桜柄等の布を縁や内側に貼り、その上から金の太い覆輪(ふくりん)を巻いて仕上げるのですが、この覆輪を巻くという仕事は非常に難しく慣れるまでには相当な時間と経験を要するもの。

これも機械は一切使用しない全てが手仕事で、こちらの眉庇(まびさし)だけでも約15工程~20工程の手間が掛かっていたりもします。

この段階で、どの兜を製作するかによりデザイン等も変えていきます。

そして、忍緒や眉庇を取り付けると写真の様な状態になります。

さらに、その前に仕込んでおいた『吹返し』を取り付けていく訳ですが、ここで力の入れ具合など、微妙な力加減の調整をしながら左右のバランスを整えながら仕上げていきます。

写真は、両方の吹返しに徳川家康公の御家紋である葵の御紋を付けているところ。

徳川家の御家紋である葵の御紋は、特注の鋳物で作られ純金鍍金が施されているもので、これもオリジナル型。

鋳物に純金鍍金が施され、ピカピカに磨き上げられております。

この葵の御紋だけも手の平サイズですから、大きさがお分かりになると思います。

それを写真の様に、それぞれで仕上げ組み合わせてきます。

写真の吹返しも全て一から制作しますので、これだけでも気の遠くなる様な作業ですが、手間を惜しまず効率よくひとつひとつ丁寧に仕上げていきますので。

そして、葵の御紋を取り付け両方の吹返しも完成し取り付けるとこの様に。

ここで、吹返しを左右何センチずつ開くといった具合で数字で表されると思いきや、それを毎回測っていたのでは時間が掛かって遅すぎますので、常に目と五本の指、全てに神経を集中させていると見た瞬間や触った瞬間に違和感を感じ、だいたい違和感を感じると何かがズレていますから。

ひとつひとつの仕事がきちんとなされていれば、何の違和感を感じる事も無く仕事は自然と早く進みます。

職人の仕事って、そういうものなんです。。。

そうして今どういう状態になっていて、何処かに負荷が掛かり過ぎていないか等も分かる様になってきますので、臨機応変に対応しながらの仕事にもなります。

全てそうですが目で見る数字ではなく、感覚として身体で覚えていくと何かの不具合のちょっとした事が不思議と感じる様になりますので。

東西問わず、お雛様同様にきちんと作者名をうたい制作している人形師・甲冑師という方々の職人の仕事はそういうもので、みなさん綺麗で丁寧な仕事をされており、安売りや値引きの対象にはなりませんので万が一その様な売り方をしている店を見かけた場合は、見るだけでスルーされた方が賢明でしょう。

そして、家康公の象徴である歯朶之葉(しだのは)の前立てを取り付けるべく、写真はその受け金具。

こちらも真鍮製で美しい純金鍍金とし磨き上げられております。

そして、写真の様に位置を定めキリで仮穴を開け、三枚目の写真の様に抱え込み昔からの特殊な工具で一気に穴を開けていきます。

相手は鉄板ですので、躊躇しグリグリしても穴は開きませんから、瞬発力で一気に開けていきます。

これで、だいたい肘をやられてしまいますね。。。

そして、諸々の飾り金具を取り付け歯朶之葉の前立てを差し込むと・・・

この様にどっしりとした、私が制作する秀月オリジナルの大御所らしい徳川家康公の30号 着用兜が完成します。

この歯朶之葉(しだのは)の前立ても上質な真鍮に美しい純金鍍金が施されており、その純金鍍金を艶消し部分と艶のある部分とで磨き分け立体感を持たせてあります。

特に中心の獅噛(しかみ)と呼ばれる部分は、魔除けの部分でもありますのでとても重要な部分ですね。

この歯朶之葉(しだのは)の前立てもメーカーにより様々な素材や種類がありますが、弊社は美しい真鍮純金鍍金製か木彫り金箔押にこだわっておりますので。

お飾りの主役は本体ですので、本体の作りの良さはもちろんのこと、歯朶之葉(しだのは)の作りの良さ等を見比べていただく事も重要かと思います。

そして秀月オリジナル 30号 徳川家康公着用兜か完成し、収納箱と屏風と弓太刀をセッティングしお飾りを仕上げていきます。

秀月オリジナル 30号 徳川家康公着用兜 収納箱飾り
(類似品にご注意ください)


自分が制作するからこそ、何の何処を引き立たせるかを知り、何を使用する事でより兜が映え、お飾り全体が見栄え良く仕上がるかが分かっておりますので。

全てはバランスです。

そして、お飾りの主役である今回ならば兜を、いかに引き立たせるかですから。

他にも、

伊達政宗公であったり・・・

上杉謙信公であったり・・・

渋いブロンズ使用の伊達政宗公であったり・・・

昔ながらの木彫り金箔押しの龍頭(りゅうづ)の付いた華やかな兜であったり・・・

迫力ある貫前鍬形(ぬきさきくわがた)の兜であったり・・・

変わりどころでは、真田幸村の着用兜であったり。

既に廃盤の物もありますが、様々な着用兜を制作したりもしております。

写真は、『海外のお客様事例』でも紹介しておりますが、北米レクサス本社から電通を介しての制作依頼で私が制作し納品している『特注 北米レクサスモデル着用兜』です。

写真は、現地の雑誌で紹介された時の写真と記事です。

よくお客様からも「秀月さんは作っているから安心」とおっしゃっていただけるのは、本当にありがたい事です。

ただ、作っているという事をあまり知られていない現実もありますが・・・・

こうして、着用兜といえど自社工房で制作し、お飾りを仕上ておりますので、違いはお客様が実際にご覧になり見比べていただければと思います。

肝心な事は、お飾りの主役である本体がきちんと創り込まれており、飾り台や屏風等はその本体を引き立てる役という事です。

そして、適正な価格にてご案内させていただき、単に物を売るだけでは無くお客様との信頼関係を築き、それが親子何代でご来店いただくお客様や、何十年のお付き合いの中で再びご来店下さるお客様が多い理由でもあります。

何処の誰が作ったものか分からず、単純に他所よりも安かったからと手に入れるものよりも、誰が作って、その作った本人から話を聞いて選べるのとでは大きな違いがあるのではと

こうした時代だからこそ、より本物志向で上質なものを選ばれるお客様は増えており、可愛いお子様・お孫様の嬉しい初節句でありお守りですので、よく見比べ見極めてお決めいただければと思います。

こうして創りながらですので、私が接客せていただく時は作業着に前掛け姿で、さらにつきまとっての接客はいたしませんので、ご理解いただければと思います。

本日も多くのご来店・ご成約、誠にありがとうございます。

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