こんにちは、人形の秀月 十七代目です。
浜松市中区のY様より京の逸品 京雛 大橋弌峰 おぼこ雛 十五人揃のご用意をさせていただき飾り付けをさせていただきました。

大橋弌峰作の大変珍しく貴重なお飾りです。
もともとは、間口約90cmの木製黒塗りの七段の飾り台と、関東風のお道具類でお飾りされておりましたが、より本格的に上質なお飾りにされたいとの事で。
とあるお店でお買い求めいただいたそうですが、どう見てもお人形に合わない窮屈過ぎる飾り台で、京もののお雛様なのに関東風のお道具類で、何か変だなと思ったのですが案の定、その後そのお店は無くなってしまったそうで。
先ずは木製の飾り台を、本格的な毛氈の飾り台へ。
こういったお人形は低くゆったりとお飾りする事で、その良さが引き立つものですので、間口を120cmに広げ段数を減らし三段へ。
毛氈は通常のものより厚手で深みのある緋毛氈とし、縁は無しで。
屏風は昔ながらの六曲屏風とし、あえて京都の寸法に合わせ京都の職人さんに作っていただいた金箔押屏風。
金箔は、落ち着きのある箔を使用し二重縁。
お道具類はもともと木製黒塗りの関東風のものでしたが、全てやめて本格的な京風の白木のものに変更。
雪洞は一般的な雪洞が使用されておりましたが、特注の白木の短檠(たんけい)に。
同じ短檠でも通常は木の部分に色が入るのですが、全て白木にし高さも人形に合わせ採寸し作り直した特注品。
桜橘は、やはり通常の桜橘が仕様されておりましたので、高級盛花に変更しこちらもお揃いの白木を使用しました。
一般的なのものとは、見た目も質感も全て異なります。
菱三方は同じ白木でも赤杉を使用し、上質で上品なものに。
あまりの上品で綺麗なお道具類ですので、弊社展示の大橋弌峰 本式 束帯雛にお借りして写真を撮らせていたきました。

やはり合いますね。。。
自分用にも欲しいくらいです。
これらの白木は、年月と共に風合いも変わり、いわゆる「あじ」が出てくる高級品。
シンプルですが美しいものです。
今回は、もともとのお店が用意した十五人揃の七段飾りで、あまりに窮屈なお飾りになってしまっており、お人形の良さを出し切れておしませんでしたので、それを三段にするという大変珍しいお飾りになります。
そうすると、もちろん人形の置き方も変わり、最上段は親王と菱三方と三人官女。
二段目は五人囃子。
三段目は随身と仕丁と盛花。
仕丁については、京風は持ち物が変わりますので、ちり取り・熊手・箒となります。
Y様とは共通する価値観があり、シンプルに美しくお飾りすること。
今回のお飾りもそれらをお話しさせていただき、私自身も弌峰氏の工房に伺いながら、ひとつのお飾りを完成させていただきました。
これほどのお飾りのお手伝いをさせていただけるのは、それだけでも大変光栄な事です。
それだけ滅多にお目に掛かる事のできない、京の逸品 京雛 大橋弌峰 おぼこ雛 十五人揃。
Y様この度は、誠にありがとうございました。
後日、写真を撮らせていただきますので。
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