これ、なんだか分かりますか?

こんにちは、人形の秀月 十七代目です。

昨日のおついたち詣り時に、神主さんたちが使用していたものです。

これをご存知の方は、なかなかの通(ツウ)だと思いますが、私は分からずお客様でもある神主さんにお聞きしました。

これは手水(てみず)と言って一番左にある水を手に掛けて、手から口に一口水を含み、含んだ水を吐くのが真ん中の杉の葉が入った物で、濡れた手と口を紙で拭いて捨てるゴミ箱の役目が一番右の箱だそうです。

毎回見る度に謎だったのですが・・・これで謎が解けました。

こうした事は、よく「ググる」とばかりにネットで調べる方も多い様ですが、やはりお聞きするのが一番だと思いますので、私は聞く様にしています。

不思議と人に聞いた事は記憶に残りますが、グーグル等で調べた事は記憶に残らないんですね。

その場の調べものには便利かもしれませんが、それを理解し身につくかというと、私的には別問題の様です。

こういった物は普段は人目につかないですが、きちんと意味があって脈々と受け継がれている訳ですね。

個人的には、こうした影的な存在が好きで、実は裏で表舞台を支えているといった様な、仕事で言えば下準備で、下準備がしっかりと出来ていれば仕事に問題が生ずることは少ない筈ですし、何かあっても対応できてしまいます。

ちなみに水墨画を習っている時に、義父に徹底的に教え込まれたのが、墨づくり、筆づくりが8割で残りの2割で描くという事です。

意味が分からないかと思いますが・・・これにはきちんと意味があって・・・あるんです。

ということで、何気ない物に目が行ってしまいましたが、「だから何?」と言われればそれまでですが、知っているのと知らないのとでは大きな差が生まれますので。

知識として応用したりし、必ず何かの役にたつものですから。

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伝えたい日本の心 美しい伝統
人形師・甲冑師 十七代目 人形の秀月

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