こんにちは、人形の秀月 十七代目です。
袋井市のK様より、母が創る秀月オリジナルの市松人形をお選びいただきました。
K様はお孫さんにと姉妹二人でご来店され、大いに盛り上がりました。
もともとは袋井店にご来店されていた、いわゆる昔からのお得意様ですね。
こうして移転しても、「どこ行っちゃったかと思ったよ」とご来店お選び下さることは本当にありがたい事です。
とても仲の良いご姉妹で、終始漫才の様で楽しかったですね。
笑いながらも選ばれる市松人形は、一番良い子を選ばれるところはさすがとしか言いようがありません。
「私は入って来た時からこの子だったに」とおっしゃられるお姉様。
妹さんはそれぞれのお顔をじっくりとご覧になられ、お姉様は「私は直ぐお着物から入っちゃうや」とそれぞれご覧になるところが違うんですね。
「こんなにたくさん居ると迷っちゃうや」と言いながらも、「お！」という市松人形を選ばれるので目が肥えている証拠です。
やはり年の功という言葉がある通り、ご年配の方々は人生経験も豊かで目が肥えていらっしゃいますので、先ず間違いない物を選ばれます。
一時の話題性や流行に関係なく、「良い物」という物も選ばれますので、これから五月人形になりますが、若夫婦は是非ともご両親と一緒に選ばれる事をお勧めします。
お選びいただいたこちらの市松人形ですが、紺地に美しい金彩で上品な美しさのあるお着物です。
帯は若干抑えめにして、お着物と喧嘩しない様にしバランスを整えてあります。
全て母が、反物選びから採寸・裁断・縫製・着せ付けまで一人で行いますので、数は限られてしまいますが、その分高品質なお人形が仕上がりますね。
昔の様に質より量ではなく、今は量より質の時代ですので。
お顔も可愛らしく、おでこを出しているのは額から良い運気を出したり吸収したり、おでこを出す事で表情に明るさも出ますので、私が考案した秀月オリジナルのお顔です。
お陰様で多くのお客様にお選びいただいており、多くのお子様の身代わりとしお部屋の雰囲気を明るくし幸福を呼び込むようにと。
お雛様は御守りで、市松人形は身代わりと、それれぞれの役目がありますので。
この子もきっと、嫁ぎ先でお子様の身代わりとして立派に役目を果たしてくれるでしょう。
お飾りしてあるだけで、場が明かるくなり和やかな雰囲気になるって良いですね。
K様この度は、誠にありがとうございました。
どうぞ皆さんで明るく楽しい初節句をお祝いくださいね。
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人形師 甲冑師 十七代目 人形の秀月
