浜松市浜名区のH様は美しく豪華な秀月オリジナルのお雛様

こんにちは、人形の秀月 十七代目です。

浜松市浜名区のH様と若奥様より、美しく豪華な秀月オリジナルのお雛様をお選びいただきました。

H様は皆さんで早々よりご来店されており、他所も見ながら「他所も見て来たけど、やっぱり秀月さんが一番綺麗・・・」とおっしゃられお選びくださいました。

こうして、他所と比べて選んでいただける事は、本当に嬉しい事ですね。

お選びいただいたお雛様は、お飾り台の間口が約75cm程で、十二単をより豪華に魅せる様にと、お袖や裾の見える部分をあえて厚くし、豪華に映えさせた特徴的なお雛様です。

よく「小さいお雛様を・・・」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、果たしてそれが何センチのもを指しているか分かりませんが、なんでもかんでも小さくではなく、実際にご覧になられお人形が最もバランス良く綺麗に映える大きさというものがありますので、秀月では皆さんそうしたお飾りを選ばれています。

ネット等では「小型」や「コンパクト」という言葉がやたらと溢れていますが、ここ数年でお家がコンパクトになったかというとそうでもなく、以前から建坪というのは殆んど変わりませんし間取りも殆んど変わらず、住宅事情にそこまで大きな変化はありません。

「コンパクト」という言葉で今までには無かった小さいお人形を出したが為に、より楽な方へと流されている傾向がありますが、これは10年程前に「収納」というお飾りが流行りだしたのと同じです。

そうすると、右も左も良い悪い関係なく「コンパクト」という言葉を売りにし始めますので、制作する側から言うと小さくとも手間は同じですし、細かい仕事になりますのでそれ以上なのですが、それをお伝えしない店舗はお人形の質を落とし安価にするか、流行なので台や屏風に凝って金額はそのままか、「載せ替え自由です」というサービスでそれ以上にするところが多く見受けられますが。。。

これはそのお店のやり方ですので良い悪いはありませんが、たとえば弊社のお客様ですすと、都内のマンションやアパート等の方でも、実際にご覧いただき「やっぱり見栄えのする方がいい」と間口90cmの三段飾りや間口75cmの親王飾りや収納箱飾り等を普通に選ばれているのが現状です。

H様のお選びいただいたお雛様は、豪華な金襴を惜しげもなく使用し、お色も最近流行りの淡い系ではなく、昔からの赤いお着物の女雛と濃い色の男雛。

これも「どこ行っても淡い色のお雛様と木目の飾りばかり」とおっしゃるお客様が多いのですが、インテリアではなく原点回帰の様に実は昔ながらの『お雛様らしいお雛様』を探され選ばれることが多いですね。

一時の流行に惑わされず、しっかりとお子様の為にお選びいただく思いますのが、お子様が大きくなられた時にその流行が去ってしまっていたら・・・と考えると、「流行れば廃れる」という言葉があります様に、流行に左右されないお雛様をお選びいただきたいと切に思います。

こちらのお雛様は、お顔はもちろんお化粧に工夫を凝らしてあり、赤いお着物の時はポッとお顔も少し赤みを帯びて可愛らしく映える様にとしてありますので。

言われなければ分からない様な何気ない事ですが、こうした事も老舗の技でお顔とのバランスで、「流行のお顔を付けておけば売れる」などといった浅はかな事は致しません。

二人を最も美しく映えさせる屏風は、金箔押しに金彩を使用した美しくも豪華な春を呼ぶ絢爛桜が描かれております。

これも、屏風が目立ちすぎる事無く、二人を最大限に引き立てる様にとバランスが取られており、そうしてご覧いただくと多くの方が金屏風を選ばれる理由がお分かりになるかと。

お飾りの主役は、屏風ではなくお人形であるという事をお忘れなき様に。

そして、こちらのお飾り台と屏風は黒塗ではなく、もうワンランク上の高級溜塗がとても美しくお洒落で畳敷きとなっており、実は直前に既に完売だったのですが、H様は「どうしてもこの溜塗がいいんです・・・時間が掛かってもいいので作っていただけませんでしょうか・・・」というお願いで、何とかひとつご用意させていただく事ができた次第です。

雪洞も同じく高級溜塗が施され、ホヤにはしだれ桜が描かれ、薄っすらと金色のボカシがが入り可愛らしくも豪華な雪洞で優しい灯りを灯します。

お花は紅梅白梅を使用で、お花自体は質の良い正絹で制作されております。

お道具は、この子達の場合は貝桶を使用し、小さな舞桜が描かれさりげなく可愛らしさもアピール。

ちなみに、殿と姫が座る親王台(しんのうだい)も、高級溜塗になっており、見えない部分だからといって手は抜いておりません。

こうして、仕上げられた秀月のお雛様ですが、H様も若奥様も大変喜んでいただけました。

この子達も良いご家庭に嫁ぎ先が決まり、きっと喜んでいる事でしょう。

帰り際に「記念に一緒にお写真を撮っていただいてもいいですか?」と聞かれましたが、とても記念に残る様なお顔ではなく恥ずかしいのでご遠慮させていただきました。

その分、この子たちを末永く大切にお飾りください。

H様この度は、秀月のお雛様をお選びいただき誠にありがとうございました。

十七代目 人形の秀月は皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

伝えたい日本の心 美しい伝統
人形師 甲冑師 十七代目 人形の秀月

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