東京都板橋区、I様はスタイリッシュなお雛様

こんにちは、人形の秀月 十七代目です。

東京都板橋区のI様より、スタイリッシュなお雛様をお選びいただきました。

実はI様、代々秀月でお選びくださっている上得意様。

今年の1月にお母様のM様と周智郡森町のM様はお雛様の玉櫛(平額)の修理と秀月の台付極上天冠の修理をさせていただきました。

その時は今年の夏にお子さんが生れるとの事でお母様と一緒にこの子を引き取りにご来店くださり「他所も見ましたがやっぱり秀月さんが一番綺麗なんです。お顔も凄く綺麗だし。子供が生まれたら絶対に秀月さんで買わせていただきます!」とおっしゃってくださっていました。

まさに有言実行していただき有難い事です。

もともとI様のお雛様も大変高価で綺麗なお雛様で、毎年お飾りされているという事ですので、キチッとこうした行事を大切にされるお家なんですね。

そのお母様のM様と、一緒にご来店されお選び下さったのですが、目が肥えていて良いものをご存知です。

選ばれるものも個性的なお雛様を選ばれますね。

この子の場合、とてもスタイリッシュで個性的なお雛様ですので、少しでもバランスが狂ってしまうと良さが発揮されなくなってしまいます。

それほどお飾りの使用を変えるとなるとリスクが伴う訳ですが、その代わり決まった時には完璧で実に見事なお飾りとなります。

多くのお客様が「このお雛様は飾るに難しそう・・・」とおっしゃっていたほどで、そのリスクを承知の上で挑戦し選ばれる訳ですから、お見事としか言いようがありませんね。

写真は、昨年早々に外国人の奥様に選ばれ完売となった子ですが、お着物の色違いで金屏風を使用しております。

基本的な創りは一緒ですが、こちらはお着物の色が緑系でI様が選ばれた子は紫系。

光の当たり方で若干変化するのも面白いお着物。

特徴的な着せ付け方も見どころのひとつですが、お袖にはインド刺繍という一風基本的な創りは一緒ですが、こちらはお着物の色が緑系でI様が選ばれた子は紫系変わったお洒落なお雛様です。

お顔も、この子専用のお顔で、最近流行で似たようなお顔が多くありますが、実は異なります。

もちろんお化粧も。

小道具も極上を使用しておりますので、扇の両端に橘が付いているのがお分かりになりますでしょうか。

シンプルですが、美しい極上仕上げのお雛様。

灯りは雪洞が好きという事で、繊細で美しい薄墨で描かれた桜柄の高級雪洞をご用意させていただきます。

お飾り台は、お飾りの仕方次第ですが、少しご提案させていただき、背景の屏風もご提案させていただき、私よりもお洒落なお二人である物でお選びいただく事をお勧めいたしました。

人形業界の品物ではありませんので、「東京であればあそこにありますよ」といった具合にご説明させていただき、よくある人形業界のお道具を載せ替えではなく、全く別分野の品物でよりよく映える様にとご提案させていただく訳です。

お母様のM様とI様もご納得で、喜んでいただきました。

こうして、お人形業界に捕らわれず、様々な要素を取り入れながらお飾りを創り上げていくのは楽しいものですね。

しかし、お人形専用ではない訳ですから、お人形をいかに引き立てるか、これも知識と経験が必要になりますが。。。

そして、昔どこのお家にもあったひな祭りの写真立て。

たまたまひとつあり、現在は販売はしておりませんのでサービスでお付けする事に。

「ふふ、昭和レトロだね」と。

M様、I様、この度も秀月のお雛様をお選びいただき、誠にありがとうございました。

板橋区も馴染みのある場所ですので、いつか現地でみなさんでお会いできればと。

どうぞ楽しい桃の節句をお祝いくださいね。

十七代目 人形の秀月は皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

伝えたい日本の心 美しい伝統
人形師 甲冑師 十七代目 人形の秀月

目次